面白い!!!漫画とは、また違う、見るたのしさが、アニメにはあっていいです。

2023/06/05

※ このレビューは、２０１４年９月に執筆したものを再編集しています。天真爛漫な可愛らしさをもった女の子、真中らぁらちゃんの物語。らぁらちゃんだけでなく、出てくる女の子はみんな可愛いのがポイントです。笑いあり、友情あり、シリアスありの物語で、大人でもごく自然に楽しんで視聴できる、時間を忘れて楽しめる数少ないアニメです。このプリパラというのは、２０１１年から放送されている、プリティーリズムという女児向けアニメの第４シリーズですが、過去シリーズとの繋がりはほぼありません。女児向けの作品ということで、世間的な知名度はそれほどではありませんが、プリパラの前シリーズは、ニコニコ生放送のアンケートにおいて、３７話連続で９０％以上の「とてもよかった」を獲得したことのある名作だったりします。個人的には、プリパラはキャラクター推しのアニメだと思っています。作中には、これでもかというぐらい個性的な人物が登場します。主要キャラの一例として、SoLaMi SMILEについて述べていきますと、真中らぁら――明るくて、活発で、友達想いな小学５年生。良くも悪くも向こう見ずな面があり、主人校然としたキャラクターです。世間的に理想とされている女の子の可愛らしい面について、その多くを持ち合わせています。南みれぃ――頭脳明晰、成績優秀で、しかも風紀委員長という真面目キャラです（中学１年生）。ところで、ネタバレを避けるかたちで申しますと、彼女には二面性があります。そのギャップが、視聴者にとっての強烈なキャラ付けと、なにより女性としての魅力を提供するのです。当作品における、シリアスな笑い担当でもあります。北条そふぃ――第１話の開始時点で、すでに有名アイドルとして活動しており、みんなの憧れの的になっている中学２年生です。初登場時には、主人校まで含めて周りの視線を集める立場だったのですが、あることがきっかけで、らぁらは彼女の秘密を知ることになります。プリパラという物語の要素のひとつとして、彼女自身の内面が変化していく過程があります。北と南と中央という意味が込められた名前だと思うのですが、最終話まで見てみると、その意味が分かるのかもしれません。シナリオの傾向ですが、全編を通してギャグテイストで進行します。今シリーズの監督は、森脇真琴さんという方で、２０１１年にジュエルペット サンシャインという女児向けアニメの画コンテを描いていました。視聴者に（狂った）笑いを提供することが得意な方のようで、個人的な話で恐縮ですが、ジュエルペットが放送していた時期に、コーヒー用のランチョンマットを取り替えた記憶があります。子どもの目線で見たら面白く、大人の視点で見ても退屈しない、というのはプリティーリズムシリーズにおける脚本・演出のいいところだと思います。例えば、３月まで放送していたプリパラのひとつ前のシリーズ（レインボーライブ）でも、女子中学生がドリフのネタを繰り返す回があったり、同じく昭和に流行った曲を歌おうとしていました（ジン・・・♪　ジン・・・♪）今作でも、あらゆる方面から視聴者を笑わせにきていますが、そこらへんは視聴してのお楽しみです。ところで、前シリーズまでに共通する傾向として、明るい雰囲気で作りながらも、一部の登場人物に対して残酷な試練を課すというものがあります。まだ序盤ですので、今後なにが起こるかは分かりませんが、キャラクターの精神的成長というのはプリティーリズムシリーズには欠かせない要素ですので、今回も期待させていただきます。恐縮ながら、私のレビュー評価は見てのとおり４つ星です。その理由としまして、プリパラの一体どんなところを評価したのかと言いますと、子どもと一緒に視聴できるということです。恥ずかしながら、当方、息子と娘がおります。もう４年も前のことですが、プリパラの第一期が放送されていた時期に、プリパラを視聴する時間が楽しみで仕方ありませんでした。親子で楽しい時間を共有できる数少ない機会として。こんなに素晴らしい作品と出会えたことを幸運に思います。このプリパラという作品は、はっきりいって面白いです。

2023/06/01

良き良きでした！満足です( ｰ̀дｰ́ )

2023/06/01

特に無し

2023/05/31

内容、特に25話までについては、非の打ち所がありません（無論、それ以降も十分に面白いです。私は166話〜177話が集大成感があって好きです。）。現アイカツから失われた物が詰まっていますので、見た事がない方は是非この機会に見て下さい。本商品は既存のBDを揃えていないのであれば、躊躇なく購入を勧められるものとなっています。特典については、ブックレット・らいち新聞第1000号、初回特典としてアクリルスタンド・ポストカード・アイカツカードが付属しており、申し分ないです。既存BDBOXでは初回特典が収納に困る紙ポスターでしたが、今回はコンパクトながら満足感の得られるアクリルスタンド等になっていて、個人的にはこちらの方が嬉しいですね。一方、Amazon限定特典のアクリルプレートは、各縦6.4cm横6.5cmと想像よりも一回り小さく、B1布ポスターのおまけと考えた方が良いです。肝心のB1布ポスターの方はやぐちひろこ監修のデザインなので、違和感のないソレイユが描かれていて満足です。なお、全編収録の本商品を購入しても『劇場版アイカツ！』・『アイカツ！ミュージックアワード』の豪華版については、特典ドラマCD目当てで購入されることを勧めます。また、『アイカツ☆アイランドBOX』の特典ドラマCDも別途入手すると良いでしょう。既存のBDを揃えているのであれば、予備としての用途以外で買う必要は薄いです。商品説明にもありますが、収録内容については、ピクチャレーベルを除き、メニュー画面等、本当にそのままでした。例えば、2nd season BD5巻収録の71話では、冒頭あおいの「個性ってキャラだけじゃないってこと」という台詞に、本放送には無かった音の乱れが生じていました。この音の乱れは2nd season BDBOX1に収録された際にも修正されておらず、同商品の内容をそのまま収録した本商品においても、やはり修正されていません。また、アイカツシリーズにおいてはフレンズBDBOX3巻より、再生時のハピネットの企業名が50周年記念verに変わっていましたが、本商品では既存BDBOXからの変更はありません。（50周年記念verであれば、数秒早く本編を再生できます。）唯一、今回が初の登場となる『ねらわれた魔法のアイカツ！カード』のみが収録されたDISCは、50周年記念の物になっていました。（このDISCだけは新規ということもあり、新たに特典映像として本商品のCMが2種類収録されています。）特典ブックレットの内容は、各話あらすじ・らいち新聞1〜9号の再録・ジャケット投票の結果（TOP10まで）であり、目新しい情報はありません。既存商品のブックレットにあった衣装の設定画や、2nd season BDBOXに収録されていたソレイユ＋あかりの声優インタビュー等の再録もなく、ブックレットの資料的価値は薄いです。せめて各話あらすじに担当脚本家名くらいは欲しかったですね。外箱は幅13cmと、2nd season全9巻収納BOXよりもコンパクトになっています。ただ、外箱から各ケースが出し入れしづらいです。（2nd seasonの全巻収納BOXはゆとりがあったのでケースの出し入れも容易でした。）加えて、DISCも外しづらいです。本編を周回するなら、既存商品でした方がストレスフリーでしょう。総じて、既存BDを揃えている方であれば、本商品を購入する必要性は低いと言えるでしょう。初回特典を除くと、らいち新聞第1000号しか既存BDと大きく差別化できるものはないので、もし購入されるのであれば、初回特典が付いている間の購入を勧めます。

2023/05/29

現在放映中のアイカツスターズ、単なるアミューズメント施設ゲーム機用のカード販促女児向けアニメと思っていましたが、とんでもない勘違い、キャラデザは良いし正直大人でも楽しめます（笑）。美麗なライブシーンのＣＧアニメは、ディズニーピクサーとは違った日本アニメの新たな可能性まで感じさせてくれます。そんなスターズの前作劇場版にあたる本作ですが、今回破格の安値だったので未見ですが購入、結果は大正解でした。以前見たアイカツスターズ劇場版は、製作時期がスターズＴＶシリーズ初期の頃の製作なのか（あくまで個人的感想なので間違っていたらすみません）ＣＧライブシーンは別に問題はありませんが、手描きドラマ部分の作画が不安定で、ストーリーも若干今一な感じです。しかし今回購入した本作劇場版は、ＴＶシリーズ絶頂期の頃に作られたのか、作画、ストーリー、ＣＧライブシーン、どれをとっても最高です。他の同様なミュージックアニメにラブライブやＷake　Up Girls、そして本当の意味での女児向けアニメにプリキュアなどがありますが、全てを完全に凌駕しています。単に私の様に女児向けアニメと思いこんでいる方、深夜のカドカワ異世界アニメに、もう食傷気味,いいかげんにせんかい（怒）などと思っている方、是非試しに見てください。きっと驚愕されると同時に随分癒される事になると思いますよ（笑）。

2023/05/26

一番のポイントは、かなが異常に体が硬い事が判明してしまう事ではなく、るかがうっかりふうりにじゃんけんで勝ってしまう事ではなく、出だしがSHINING LINE*からのダイヤモンドハッピーというどう考えても頭が悪いセットリストではなく、ドリームバルーンとStar Heartの演出が圧の塊である事ではなく、きらめきメッセンジャーの落ちさびでりえがメンバー一人ひとりに迎え入れられる事ではなく、START DASH SENSATIONでるかがやはり泣いて、会場全体で合唱した事ではなく、メンバーのインタビューがランダムで再生されるために12人全員見るのに骨が折れる点である。

2023/05/22

どの回も面白いですが、18話の「レオナ、全力ダッシュなの！」が特に良かったです。この回は冒頭で「性自認の不一致」というテーマがぶっこまれます。普通のアニメやドラマであれば、これを中心に据えて物語を紡ぐところですが、この作品はあえてこれを「脇において」物語を進めます。ただそれを「なかったことにする」というわけではなく、「優柔不断な私」「白黒はっきり」「なりたい私と求められる私」「園児にとってはお姉ちゃん」といった風に、間接的に表現されています。どうしてもこの手の話題は真正面から描くと「説教臭く」なりがちで、その点この作品はメタファーで巧みにストーリー構成をしています。人間は天の邪鬼な生き物で、直接的に言われたことには反発しますが、表現の受け手が自身で解釈し気付いたことは、すんなり心に入っていくものです。さて作品全体のレビューです。これはプリパラに限ったことではなくキッズアニメ全般でよく見られる設定ですが、家と学校以外の「第三の場」が舞台となります。そこで主人公たちは変身してアイドルになったり、あるいは敵やライバルと戦ったりします。子どもにとってこのようなファンタジーが持つ意味について考えました。「居場所がある」ということそれ自体が、子どもの精神衛生上とても重要なことだと思います。精神的に不安定な状況を「居場所がない」といったりもします。例えば、学校の教室だけが自分の生きる場、つまり「世界のすべて」という認識の子どもがイジメにあった場合、それはそのまま「世界の終わり」を意味します。「学校だけが全てじゃない」ということは、大人になれば分かることですが、子どもがそのような俯瞰的な視野を持つのは難しいことです。だからそのことを理論で教えるのではなく、学校以外の世界を実際に体験させてあげるのが、周りの大人の責務だと思います。刑務所のような学校とは違う、プリパラのような「自分という存在がまるごと赦される」場所が、最後の命綱になるかもしれません。また子どもは（大人も）、「ここではないどこかで今の自分とは違う自分になりたい」という変身願望を常にかかえています。この作品においても少女たちは、現実的な問題はさておき日常から離れた綺羅びやかな世界で、いっときの間アイドルになり、学校や家で押し付けられる「らしさ」から解放されます。これは一見するとただの「気晴らし、現実逃避」と見えなくもありません。しかしこのような「メイクアップ体験」は、彼女に「自分は本来こういうことがしたいんだ、言いたいんだ、好きなんだ」ということを自覚させてくれます。そのような「自分の内に眠るドラマ」への自覚は、目には見えないレベルですが確かに、日常に戻った彼女に変化を生じさせます。そして、そのような微細な変化の積み重ね以外に成長というものは存在しません。生真面目に考察しましたが、単純にエンタメとして観ても魅力的な作品です。女児向けでありながら、男児やおっさんも喜ばせる、RPG・少年漫画的な演出や、シュールな笑いも散りばめられています。

2023/05/22