どの回も面白いですが、18話の「レオナ、全力ダッシュなの！」が特に良かったです。この回は冒頭で「性自認の不一致」というテーマがぶっこまれます。普通のアニメやドラマであれば、これを中心に据えて物語を紡ぐところですが、この作品はあえてこれを「脇において」物語を進めます。ただそれを「なかったことにする」というわけではなく、「優柔不断な私」「白黒はっきり」「なりたい私と求められる私」「園児にとってはお姉ちゃん」といった風に、間接的に表現されています。どうしてもこの手の話題は真正面から描くと「説教臭く」なりがちで、その点この作品はメタファーで巧みにストーリー構成をしています。人間は天の邪鬼な生き物で、直接的に言われたことには反発しますが、表現の受け手が自身で解釈し気付いたことは、すんなり心に入っていくものです。さて作品全体のレビューです。これはプリパラに限ったことではなくキッズアニメ全般でよく見られる設定ですが、家と学校以外の「第三の場」が舞台となります。そこで主人公たちは変身してアイドルになったり、あるいは敵やライバルと戦ったりします。子どもにとってこのようなファンタジーが持つ意味について考えました。「居場所がある」ということそれ自体が、子どもの精神衛生上とても重要なことだと思います。精神的に不安定な状況を「居場所がない」といったりもします。例えば、学校の教室だけが自分の生きる場、つまり「世界のすべて」という認識の子どもがイジメにあった場合、それはそのまま「世界の終わり」を意味します。「学校だけが全てじゃない」ということは、大人になれば分かることですが、子どもがそのような俯瞰的な視野を持つのは難しいことです。だからそのことを理論で教えるのではなく、学校以外の世界を実際に体験させてあげるのが、周りの大人の責務だと思います。刑務所のような学校とは違う、プリパラのような「自分という存在がまるごと赦される」場所が、最後の命綱になるかもしれません。また子どもは（大人も）、「ここではないどこかで今の自分とは違う自分になりたい」という変身願望を常にかかえています。この作品においても少女たちは、現実的な問題はさておき日常から離れた綺羅びやかな世界で、いっときの間アイドルになり、学校や家で押し付けられる「らしさ」から解放されます。これは一見するとただの「気晴らし、現実逃避」と見えなくもありません。しかしこのような「メイクアップ体験」は、彼女に「自分は本来こういうことがしたいんだ、言いたいんだ、好きなんだ」ということを自覚させてくれます。そのような「自分の内に眠るドラマ」への自覚は、目には見えないレベルですが確かに、日常に戻った彼女に変化を生じさせます。そして、そのような微細な変化の積み重ね以外に成長というものは存在しません。生真面目に考察しましたが、単純にエンタメとして観ても魅力的な作品です。女児向けでありながら、男児やおっさんも喜ばせる、RPG・少年漫画的な演出や、シュールな笑いも散りばめられています。

2023/06/05

幼女向けアニメかと思いました。ベタな展開にクサすぎる演技が笑いを誘います。

2023/06/04

【視聴したきっかけ】知人の熱い紹介で視聴を始めました。崖を上る？木を切る？何やら熱く語り出す理由があるんだなと気になりました。【キャラクター】女の子向けのアニメだけあって各キャラの個性は半端ではありません。彼女たちは時折暴走しますが、それだけにアイドルへの熱い思いを感じます。一番魅力あるキャラクターはやはり、主人公であるイチゴちゃんでしょう。彼女の前向きに取り組む姿勢に元気をもらった人も多いのではないでしょうか。【演出】1話のMOVE ON NOWを聴いて曲のクオリティは申し分ないと感じました。現在35話まで視聴しましたが、初期に比べると格段にCGダンスのクオリティも上がっています。CGダンスをしているキャラにもう少し生気があればよいのですが。。。そこは大人の事情もあり、クリエイターにもいろいろ限界があるのでしょう。あとはもう少しモブにもスポットライトを当ててほしいと感じます。（それほど魅力的なキャラクターが多いということでしょうか。）

2023/06/02

1話では時田さんが先輩って感じが残っていましたが回が進むにつれ徐々にポンコツ感が浮き出て形勢逆転になっていくし３か所で考えられないことが発生するのが最高に面白かったです。役者の方々のコミカルな演技に大笑いしました。豊川悦司さんと中村倫也くんにこんな単語言わせて大丈夫？なところも面白かったです。

2023/05/30

現在放映中のアイカツスターズ、単なるアミューズメント施設ゲーム機用のカード販促女児向けアニメと思っていましたが、とんでもない勘違い、キャラデザは良いし正直大人でも楽しめます（笑）。美麗なライブシーンのＣＧアニメは、ディズニーピクサーとは違った日本アニメの新たな可能性まで感じさせてくれます。そんなスターズの前作劇場版にあたる本作ですが、今回破格の安値だったので未見ですが購入、結果は大正解でした。以前見たアイカツスターズ劇場版は、製作時期がスターズＴＶシリーズ初期の頃の製作なのか（あくまで個人的感想なので間違っていたらすみません）ＣＧライブシーンは別に問題はありませんが、手描きドラマ部分の作画が不安定で、ストーリーも若干今一な感じです。しかし今回購入した本作劇場版は、ＴＶシリーズ絶頂期の頃に作られたのか、作画、ストーリー、ＣＧライブシーン、どれをとっても最高です。他の同様なミュージックアニメにラブライブやＷake　Up Girls、そして本当の意味での女児向けアニメにプリキュアなどがありますが、全てを完全に凌駕しています。単に私の様に女児向けアニメと思いこんでいる方、深夜のカドカワ異世界アニメに、もう食傷気味,いいかげんにせんかい（怒）などと思っている方、是非試しに見てください。きっと驚愕されると同時に随分癒される事になると思いますよ（笑）。

2023/05/26

｢ありがとう｣この言葉しか出てきません

2023/05/26

ハイキュー!!作品の中核。これを見ずして「VS 白鳥沢学園高校」はない。

2023/05/25

画面比率のためかアスペクト比が調整出来ていないように見え、少し視聴しずらい気がしました。木村監督ということで身構えちゃいましたが、作品は明るく可愛くさわやかな仕上がりで楽しめました。

2023/05/23

いじめられっ子だった気弱な少年が、カードゲームを始めたのをきっかけに、友達と切磋琢磨し、いじめっ子とも上手く渡り合えるまでに成長し、人としての強さを身につけていく話。カードゲームのルールが全くわからない人でも楽しめるかと思います。特に初心者のうちは、実力不足で負けることもあるなど、意外とリアルでシビアな面もありますが、勝っても負けても、素直に勝負を楽しもうとする、スポーツマンシップのような理念を大切にしようとする姿勢に好感が持てます。一部のレビューに、遊戯王のパクリだというコメントがありますが、この意見はちょっと不適切かと。ヴァンガードも遊戯王も含め、様々なカードゲームは、MTG （マジック・ザ・ギャザリング）が出た後に急増したものです。その結果、カードゲーム自体が一つのジャンルに成長しました。というか、そうでないと、遊戯王はMTGのモロパクリ作品になってしまいます。遊戯王は週刊少年ジャンプで連載されてアニメ化もされたこともあり、日本で絶大な知名度を誇るTGCとなった遊戯王は知っていても、本家のMTGを含め、他のTGCのことをよく知らない人は結構多いのです。そうした人の中には、背景を知らないが為に、他のTGCを無闇にパクリ扱いしがちな方もいますが、それぞれルールも全く違いますし、色々なTGCをやってみると、それぞれ違った面白さがあるカードゲームだと気づけると思います。この関係をカードゲーム以外で喩えると、コナン・ドイルの本家シャーロックホームズにはオリジナルならではの面白さがありますが、同じ「推理モノ」の中でも、シャーロックホームズのエッセンスを取り入れた作品は、英国BBCのドラマSHERLOCKから、名探偵コナンまで、本当に沢山あるのと似ています。それぞれに独自の面白さがあり、パクリ扱いするのは不適切といえますヴァンガードは、何年もシリーズ化されてアニメ放送も続いただけあって、確かに面白いです。色んなTGCを通じて、カードゲームそのものが盛り上がってくれることを願っています。

2023/05/20

下記の項目に一つでも当てはまれば、購入をおすすめします。□1.アニメやCMで見てヴァンガードに興味がある□2.社会人(でなくとも)でお金や時間に余裕がない□3.カードを買うのに葛藤や抵抗、苦悩がある□4.カードを買うにしても緊張したり、人の目を気にしたりして、結局買えない□5.カードを買ったとしても、そもそも遊ぶ相手がいない…orz□6.かわいい女の子の絵柄のカードに興味がある(女の子のカードだけでデッキを組んでファイトして燃えたいorかわいい女の子のカードを眺めて萌えたい)□7.先導エミちゃんがかわいくて好き(愛でているだけです断じて犯罪ではありません)このゲームを購入するのは多くの方がヴァンガードのファンや経験者かと思われますが、上記の項目全てに該当する、私のような本作で初めてヴァンガードに触れる方でも楽しめるかと思います。まだ始めたばかりなので、詳細については経験者の方のレビューを参照していただいて、以下、この作品が初ヴァンガードで初心者の私が数時間触れた感想など記載していきたいと思います。まず、ヴァンガードのルールがわからず始めようか迷っているあなたが、本編冒頭で入学した学校に通う主要キャラクター達からルールを教えてもらうところからゲームが始まります。宮地学園の場合、カードファイト部部長の「先導アイチお義兄様」がファイトの流れを丁寧に教えてくれます。その後、腕試しということで、作中でも最弱として有名(?)な、森川カツミ様と戦います(いくら始めたばかりとはいえ、そんな彼に敗れた私は一体…orz)。そしていよいよメインストーリーの“VF甲子園”を目指して色々なキャラクターと戦っていく…といった流れでストーリーが進んでいくという感じになります。アニメを観ていると「複雑で難しそうだな」というのが第一印象でしたが、実際に遊んでみると意外にもすんなりバトルの流れが理解できました。そこに各カードの能力を理解していき、あの膨大な種類(その数なんと2477!!)のカードの中から自分だけのデッキを作るんだ! ということに、いい年ながらワクワクしている自分がそこにはいました。まだまだ始めたばかりですが収集、ファイト等、ヴァンガードのキャラクター達と楽しみながら末永く遊んでいけそうです。最後に、この作品からヴァンガードファイト部になった皆さん!「スタンドアップ! ヴァンガード!」そしてその中でも、冒頭の項目6、特に7に当てはまった優秀なるカードファイト部の諸兄!!(敬礼)「L・O・V・E! LOVELY、エミちゃ〜〜〜ん!!」ご静聴、ありがとうございました<(_ _)>その後…ゲームプレイ後、画面を見ているだけでは飽きたらず、実際にバミューダ△(歌姫の饗宴、綺羅の歌姫、歌姫の二重奏)のボックスを買ってみました。…ヤバイ、どれもカワエエ…(ウットリ)やはり実際のカードと比べるとゲーム内のカードのイラストは荒く見えますが、全種揃えられないであろう私のような冒頭の項目に全て当てはまる者にはこのゲームはとても良い機会となりました。では改めて本作品を購入した皆さん、VF甲子園を目指して、一緒にヴァンガりましょう!!

2023/05/16